熊野神社(浄明寺)


鎌倉五山の一つ浄妙寺のある浄明寺地区の鎮守。
応永年間(1394-1428)と永正年間(1508-1521)に社殿を再建したことが知られているが、創建された年代は不明。
鎮守として地区を見守るという意味だろうか。
奥まった場所に鎮座する。訪れた時は緑が鬱蒼としていて下に広がっているだろう民家の屋根を目にすることは出来なかった。しかし、少し、木々を掻き分ければ地区を見渡すことが出来るのではないだろうかと思う。

ちなみに、この更に奥は室町幕府初代将軍足利高氏の弟の直義(法名:大休寺殿古山慧源)が館を構えた場所。
やがて、覚智禅師月山希一を開山として臨済禅寺の熊野山大休寺が創建されている。鎌倉府の時代には鎌倉公方が2月に詣でる足利十二寺(浄妙寺、長寿寺、大休寺、延福寺、瑞泉寺、長徳寺、永安寺、勝光寺、太平寺、天寿院、冷光院、保寿院)の一つだったが現在は廃寺となってしまっている。

熊野神社はこの大休寺の境内にあったと考えられている。足利直義もこの景色を眺めたのだろうと想うと感慨一入。

『相模風土記』にも「熊野社、泉水ヶ谷字東之沢宝生庵の東にあり」と紹介されている。











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